クラウン救済大作戦
リクエストにおこたえしまして、「明治生まれのマサオさんと大正生まれのアキコさん」
何故か、このネタ反響が大きい。お気づきかと思いますが明治生まれのマサオさんと大正生まれのアキコさんはご夫婦でした。でっ、こういった方の周りには往々にしてそれはそれは面白いキャラの方々が集まってくるものです。
イィちゃん、アキコさんの妹さんでした。
イィちゃんは私の耳元で小声で話します。それは秘密をアンタだけに教えるわよって、ちょっと誇らしげなノリです。
「あのさ、ご近所の○○さんねお財布として困ったってって言ってるけど、私ウソちゃうかな~って思うんよ、だって○○さんな銀行のカードも財布に入れてたから一緒に落として困ってんねんって言ってはるもん!、ねっおかしいやろ!?」
「?どういう意味ですか?そりゃ財布落としたら、普通は銀行のキャッシュカードも一緒に落とすでしょ」
いぃちゃん曰く「あんた!銀行のカードって普通は金庫に大事に大事にしまっとくもんやろ!無くしたら大変やからさっ!なっ!」
この調子で、全てが話にならない。
イィちゃんを含めて二組の夫婦と未亡人の妹さんがしょっちゅう遊びに来ます。そのたびに笑えるネタをいただく訳ですが、或る日うちの前の狭い道路で、車でいらしたオカバのオジサンが脱輪してタイヤを溝に落としてしまいました。っで、相談して誰かが運転席に座り、残りの皆で車を押そうじゃないかという事になったようです。その運転席に座る責任重大な役割を決めるべく喧々囂々、声を荒げて話し合った結果、白羽の矢が当たったが、なぜか。。。
「私っ!?なんでですか?」
「ほれ!あんたが一番若くて運転技術と反射神経が優れとるからやからっ!」
えぁ~!なんか失敗したら100年くらい言われ続けるでなぁ。。。(それに、イィちゃんの主人はタクシードライバーです!)それで、そういうことになりましたが、光景はかなりおっかしかったはず。私が古い~デカいクラウンの運転席に座り、車の後ろから「せぇの!」って押してるメンバーが、
82歳のマサオさん、75歳のオカバのオジサン、72歳のアキコさん、70歳のオカバのオバサン、68歳のユゥちゃん、65歳のイィちゃん、64歳のカッちゃん。
「せぇの!」「いちにのさん~!」
私はバックミラーを見ながらタイミングを見計らい、ここだって時にアクセルを思いっきり踏み込んだ。
ボンッ!ブィ~!!確かにタイヤは無事に道路に乗りました。そして一見この救済ミッションは成功かと思いきや…
車が道に上がったからと言って反射神経の鈍ったクラウン救済メンバーのみなさんは車から手を離すことが出来ず、ジジババ全員が折り重なるようにして、道路にうつ伏せ状態で叩きつけられてしまったのです。ミラーに写ったそのおぞましい映像は忘れることが出来ません。「ひぇ~~~」
その後、湿布を貼りながらのメンバーの皆様から、激しいお叱りを受けたのは予測できますでしょう?!
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